見下すこと

こんにちは。

最近丸くなったねと言われて嬉しくなりました。

それは当たり前なことで、私はすでに成人していて枠としては大人です。

話し方には気を遣って、足りない社会性を補おうとしています。

 

昨今の日本は完全におしまいになっていて、時短営業の影響もあり、ハナから破滅していた人たちは拍車をかけるように寄る辺をなくし地面と一体化しています。

 

私は新宿に住んでいるので、夜の新宿をふらふら散歩することが多いです。

終電を超えた歌舞伎町は2年前あたりと比べクソみたいな人で溢れています。

 

TOHOシネマズ横の道路や広場で地べたに寝転ぶ、ぴえん地雷系の人達(いわゆるトー横界隈というやつだ)に対して私は軽蔑の視線を向ける。

時には冷やかしの声をかけたりもする。

 

彼らはだいたいスクールカーストの底辺で抑圧されてきた層。

仲間内で集まり大声を出すことは得意だけど外野から突然声をかけられると黙ってしまう、言い返せもしない可哀想な人間だ。

かくいう私も特段明るいやつでもない。陰気で根暗で性格が悪いから、同じような人を見ると無性に苛立つ。

暴力沙汰になっても負けない自信があるからそうやって絡みに行く。そうしてキョドる彼らを見て悦に浸っている。

また、路上で騒いでる人以外で いかにも頭の悪そうな女と男が歩きながらイチャイチャしてるときには友達と一緒に大声で「あぁあぁ!楽しそうだねー!混ぜてー!」と茶々を入れる。

 

これら全ての行動は「自分よりバカで愚かでろくでもないやつ」に対しての見下しだ。

 

見下しの対象はある種自己嫌悪で、ネットでスカした態度取ってるやつが嫌いなのも、バカで幸せそうな顔してる大学生が嫌いなのも、文化レベルが低くて読解力もないのに小難しい芸術に触れてる奴が嫌いなのも、全て自分が持っていた要素だ。

 

素直に生きてありのままを享受できることがどれだけ幸せなのか、十分理解してる。

 

私だってハートフル恋愛ドラマに共感したいしインスタの画像は全て白い縁取りで統一したいし、チャミスル飲んで同い年の友達と新大久保でバカになりたい。ZARAでハイブラのパチモンみたいなデザインの服で満足できたら今より幸せ。バッグはMHLのロゴトートとか使っちゃって、香水はマルジェラのレプリカ。beams別注って書いてあったら全部オシャレに見えるから買うとか。

例を挙げたらキリがないのでこのくらいにしておきます。

 

拗れに拗れまくった私の性格はもう変えられないです。

 

みんなが知らない音楽聴くのが気持ちいい。みんなが知らない映画を観るのが楽しい。鉄男とか観てもさっぱり理解できなかったけど観たってことが大事。他人の目に映る自分が、いかに風変わりであるかにこだわる。

 

こんな大人になりたくなかった。過去の私は、きっと今の私を見下している。